月ノ下 狸櫻 のブログ

爽やかで前向きな気持ちになれる話が好き

相続登記の申請義務化

令和6年4月1日に相続登記の申請義務化が施行となる。施行日より前に開始した相続によって不動産を取得した場合であっても、相続登記をしていない場合には、相続登記の申請義務化の対象となる。

 

一歩前進かと思います。

しかし、この一歩、問題を抱えている当事者にとっては極めて重い一歩であろうし、社会的には、ようやくこの程度かとも思えます。

 

逆に見ると、これまで相続登記は野放し状態であった。よって、相続登記されていない物件も多数ある。

これからは、相続登記が義務化され、罰則規定も設けられる。 ここだけ見ると確かに重要な一歩と思える。

 

さて、この一歩がなぜ社会的に小さな一歩にしか見えないのかと言えば、相続そのものに手を付けられていないからというところがある。しかもこれは、簡単に手が加えられるようなものでもない。

「相続登記の申請義務化」と「相続そのもの」には大きな隔たりがある。

相続していない(されていない)物件は、相続登記以前の問題であり、そこに手を付けられていない以上、相続登記の申請義務化は、今、我が国が抱えている所有者不明土地などの大きな問題に対しては有効な解決策になっていない。

しかしながら、今回の「相続登記の申請義務化」は、これ以上傷口を広げない対策としては非常に有効であろうと思う。

 

この問題を考えると、結局、我が国の民放、私権の考え方の根底にまで行きつくと思う。

私は法律家ではないので、生兵法で怪我はしたくないが、生でもなんでも兵法を学ばなければ怪我で済まなくなる問題を抱えている者の一人になると思う。

妙な話だが、それでものんびりとしていられるのは、この問題を抱えているのは、我が国でも相当の率の人たちがいる。変な仲間意識というやつかもしれない。

 

所有者不明土地の面積の計は、九州並みの規模があるという話もあった。

(所有者不明土地が全て、相続に絡んでいるという訳ではない)

 

戦後、新憲法の下で蓄積された法体系そのものに限界がきているのかもしれないななどと思ったりもする。

パラダイス学院留学生委員長アリス(60-03)

 一週間後に入学式を控えていたが、毎日、午前中に行われるガイダンス以外は自由だった。隼人は連日のように、マチに遊びに行こう、出身中学の後輩に気合いを入れに行こうと誘ってきたが断って、寮でボーっと過ごしていた。
 入学式を明後日に控えた4月6日の昼、ガイダンスを終え学食で日替わりランチを食べているときに、生徒一人一人に学校から渡されている連絡用を兼ねたスマホの連絡アプリに着信履歴が残った。
 このスマホはインターネットにも無制限に接続できアプリのインストールや使用時間などに制限はない。そして、このスマホは授業への出欠確認から所在確認、授業料の納入や成績管理、宿題やレポートの提出はもとより、ネットへの接続履歴や果てはメールやSNSへの投稿履歴など全て学校に管理される条件で無償貸与されている。便利ではあるが、常に電源を入れて所持することを義務付けられており、要は生徒を管理するためのものでうっとうしい存在でもあった。多くの生徒は、その管理を嫌い私用スマホの2台持ちをしているようだが、犯罪行為にでも用いない限り、何に使うのも自由ということで、貧乏学生の僕や隼人は学校から貸与されたスマホだけで過ごしている。隼人はこの貸与スマホで早速、エロサイトを閲覧し夜な夜なナニに耽っているが、大丈夫なんだろうか。
 閑話休題

 そこには次のようなことが書かれてあった。
“福島健君。これから、時間があれば、制服に着替えて午後2時に職員室に来られたし。不可能な場合は、理由を添えてその旨お知らせください。磐城”
 磐城とは担任でもあり生徒指導主任でもある先生だ。といってもガイダンスで一回会ったことしかない。何か、俺、悪いことでもしたかと一瞬ドキッとしたが、あの隼人が何のお咎めもないのに、僕が怒られるようなことはしていないと気をとりなおした。時計を見ると、1時45分過ぎを示していた。寮に戻って身嗜みを整えるには時間がギリギリになるため、もとから制服だったので、そのまま職員室に向かおうと考えた。
 デジタルの腕時計が午後2時00分丁度を示したので、職員室のドアをノックした。
「一年八組35番、福島健、磐城先生へ用事があって来ました」
 職員室入り口のドアに張り出されている入室時の声がけのフォーマットを見ながら、大声で言った。
「遅い!30秒遅刻だ!」
 磐城先生が鬼の形相でそこに立っていた。
「す、すみません。えーえっと…」
 何か言い分けでもと考えていたところに磐城先生が続けた。
「いいからこっちへ来なさい」
 そういって、また廊下に出て奥の部屋に向かい始めた。
「校長先生が君に用事があるそうだ」
「は、はい?校長先生が、どんな用事なのでしょうか」
「私も聞いておらん」
 それだけ言い、無口で歩き続けた。校長室の前に立ちドアにノックした磐城先生は
「校長先生、おつれしました」
 とだけ伝えた。
「おお、ご苦労さん。入りたまえ」
 奥から校長先生らしき人の声が聞こえた。校報で写真を見たことのある校長先生だったのだが、実際に会うのは初めてだったため、思ったより小柄な人だというのが第一印象だった。
「それでは、私は失礼します」 磐城先生が校長先生に声をかけると校長先生は、
「うむ」とだけ答えた。
 磐城先生、一緒に入るのではないのか。余計、混乱している私に、校長先生が続けた。
「まあ、そんなところに立っていないで、こちらへ来て座りたまえ」
 校長テーブル前の小ぢんまりした応接セットの下座の席に着いた。
「一年八組35番、福島健です」
 何を言えばよいかわからない私は、職員室への入室同様の自己紹介をした。
「うむ、存じ上げているよ、私は、・・・」
 そういって簡単な自己紹介を始めた。校長先生は伊達先生という。校長先生が一介の生徒に敬語を使うのも何か変な感じだった。そして、本題に入った。
「今日、君にここに来てもらったのは、とある客人に頼まれたからなのだが、私としても悪い話ではないと思ったので協力させていただいた。その客人とは、君と同じ今年の入学生一年一組1番のアリス・バイオテック君なのだが、君と話をしたいとのことでね。その話の内容を私も承知しているし、今日、この場を設けるために校長の立場からいろいろと調べさせてもらった。もし、話が終わった後で、そのことについて不服があれば責任の所在は私にある。だから、その場合は、私に申し立ててくれ。しかし、おそらく今日の話は君も承知してくれるだろうと思っている。繰り返しになるが、悪い話ではない。是非前向きに考えてもらえると私としても嬉しい。何か、質問はあるかね」
「ええっ、え、えーと、、、一体どんな用事なんでしょうか?」
「それは、直接彼女から聞いてくれ」
「彼女、、、アリス・バイオテックって言うんですか?誰なんです?」
 そう言いながら、僕は慌てていた。そう、忘れるわけの無い名前だ。見晴らし台で会って以来、幻想の中の思い人といった感じで、ずっと、誰なんだろう、どんな人なんだろうと焦がれていたのだ。
「会えばわかる」
 校長先生はそっけなく続けた。
「どうして私なのでしょうか」
「それも彼女から聞いてくれ」
「悪い話じゃないって、本当ですか」
「まあ、それは君次第なのだが、私はそう思っている。もし、君が納得できない話になった場合は、私が責任を持って対処しよう」
「そ、そうですか」
「ほかに質問はあるかね」
「え、えーっと、、、いいえ、ありません」
「そうか」
 そういうと、校長先生は席を立って校長室の隣にある校長応接室のドアを自ら開けて応接室の中に向かって声をかけた。

 

 

信号機のない横断歩道

信号機ない横断歩道 一時停止率23%

 


先日見かけたニュースの内容。今に始まった話ではない。

県別の停止率も発表されていたが、恥ずかしながらわが県も下から数えた方が早い。

しかし、この問題はなかなか難しい。私は、どちらかと言えば歩行者であることが多いのだが、車側にいることも少なくない。

車を運転していて、明らかに歩行者がいれば止まるようにしている。しかし、明らかにいない場合には車速を落とすについては、厳密にしきれていないかもしれない。

これでは、私、法律違反しているってことになりかねない。

もちろん、そうならないように留意しています。

一番難しいのが、信号機のない、4車線・2車線だけれど広幅員、交差点などだ。なかなか動きが読めない。車で止まって待っているが、他の車が止まってくれないのでいつまでも歩行者が渡れない。そのうち、歩行者も気まずくなってきたのが、どうぞ、どうぞ的なジェスチャーを始めたり、渡るのを諦めてしまって引き下がる人も出てくる。

そんなことが繰り返されていると、車も歩行者もますます止まらなくなってくる。

悪循環だよなと思う。

信号のある横断歩道の右左折車も似たようなことがままある。

歩いていると、毅然として手を挙げて横断しますと態度に出すのも面倒になってくる。時間に余裕があり体調の良くない日だと、先に車に行って欲しいと思う。

高齢の方が、杖を突きながらようやく渡っているのを、じっと待っている車は偉いとまで思えてくる。

どうすれば、いちいち悩まなくても済むような社会になるのかなと思うが、なかなか答えが見つからない。
せめて、車を運転している側にいるときは、自分からきちんと止まるようにしようと思う。

パラダイス学院留学生委員長アリス(60-02)

 振り返ること、丁度一週間前の4月1日、学生寮への入寮手続きを済ませ、少ない荷物の整理を終えた僕は、学院から近い海岸沿いで福島第一原発サイトの北側にある復興祈念公園の見晴らし台に制服のまま来ていた。太平洋と被災地を一望できサイトを遠望できるこの見晴らし台は僕のお気に入りの場所だ。確かに地元で育った僕は震災後大変でなかったといえば嘘になるが、自分自身が誰かを支えているわけでもなく、自宅は内陸で家族の犠牲がなかったので、どこか人事のように震災を客観視し、誤解を恐れずいえば、その状況を面白がってすらいた部分があったかもしれない。そして運命の無常、幸せと不幸は、なんとも偶然のうすっぺらな紙一枚も違わないようなところで決められているんだという儚さを実感しながら、郷愁の織り交じった罪悪感とともに、何事も無かったかのように広がる太平洋の麗らかな水平線と被害の爆心地であったにも関わらず一種異様な雰囲気を漂わせながらも静かに鎮座しているサイト周辺のコントラストが僕の感覚を研ぎ澄まさせていた。
 その公園は視察団や休日の家族づれなどが訪れでもしない限り滅多に混雑することはなく、そのときも見晴らし台の特等席のベンチを独り占め出来ていた。
 不意に見晴らし台へ上がってく客人の気配に気づいた僕は、もの思いに耽る時間を中断し、特に視線を向けるわけでもなく、ここを訪れた二人に注意を払っていた。そう特に視線を向けていなかったはずだが、その明らかに特徴的な白人の二人組は僕の集中力の全てをもって注意せざるを得ないほどの独特のオーラを放っていた。
 一人は同年代であろう女性で真っ白なひらひらのワンピースにハット、もう一人は警護人かSPの男とでも言うのだろうか、年のころは二十代後半か三十前後、真っ黒のスーツにネクタイ、サングラスという、アメリカ映画にでも出てくるのではないかと思うコテコテの出で立ちだ。明らかに絵に描いたような良家のお嬢様と、彼女に仕える付き人といった風情であった。そして今、この見晴らし台にはこのおかしな組み合わせの三人しかおらず、一体どうしたものかと内心思いをめぐらしていたが、その女性は真っすぐ僕の方にゆっくりと向かってきた。
 ここで、ようやく僕は見晴らし台の一番良いベンチを真ん中で独占していることを思い出し、席を譲るべきなのだろうか等と考え始めた。
 付き人らしき人が、“He is the boy.”かなにか、英語らしき発音で女性と会話しているのが聞こえたので、やはりアメリカ人かイギリス人などだろうと思い込んで、英語が苦手、という前に外国人とのコミュニケーションが不得手な僕は、なんとなく面倒なことになったなという感じを持っていた。
 その女性がいよいよ僕の間近に立ったので、どうすればいいのかわからないままに視線を上げた。そう、その瞬間、雷に打たれた。バキューン。いやこの擬音じゃピストルだ。
 その女性は、今までに見たこともない美人で、まるでSF映画に出てくるお姫様みたいだ、いや、逆にもしかすると敵の美女ボスキャラかもしれない。
 その澄んだ青い瞳に凝視された僕は、永遠に感じるほど長い2、3秒程の間見つめ合っていた。
「はろー、ないすちゅーみぃちゅー、ここつかいまーすか?」
 と、訳のわからないことを言った僕に対し、彼女は日本語で答えてきた。
「ありがとう。大丈夫よ。いい景色ね」
「・・・そ、そうですね」
「・・・君も、福島第一高等学院の入学生?」
「は、はいそうです」
「私もそうなのよ。アメリカから来たアリス・バイオテックよ、よろしくね」
「は、はい。僕は、福島健、よ、よ、よろしくお願いします」
「Ken、じゃあまた学校でね」
「は、はい。では、また」
 逃げるようにその場を去った僕は、寮につくまで、何をしていたのかはっきり思い出せないほどに動揺していた。

 

 

日米核密約

 核兵器を搭載した米軍艦船・軍用機の日本への寄港や着陸を日米間の事前協議なしで認める核密約が1959年、秘密交渉を経て成立する新たな経緯が16日、米公文書から判明した。

 事の是非や、このことそのものへの考えの深掘りについては、他へ譲ることとするが、様々な考えを想起させる話であると思います。
 私は、歴史認識やそれをベースにした政治的なかけひき、あるいは陰謀論フェイクニュースへの対応と言ったあたりを考えさせられました。
 アラフィフの私にとっては、教科書で習ったのは非核三原則という表面的なところに留まっています。今でこそ、歴史や政治史にも興味があるので少しは調べてみたりしていますが、学校を卒業後にそういった観点を持っていなければ、認識はそこで止まっているかもしれません。
 「日米核密約」だけでも、ネットの記事はもちろん、出版されている書籍も多数あり、調べようとすれば、いくらでも調べることができるかもしれません。
 一方で、真実にはなかなか行きつきにくい。それは文字通り「密約」であったからと言うことが第一にありますが、さらにそこに政治的な見方や陰謀論などまで織り交じってくれば、何が真実なのかわかりにくい話であると思います。
 だからこそ、多くの人の話題に挙がり、その言動はその人の立ち位置やものの見方そのものを表している場合も少なくないように思います。
 そういう意味で興味深い話題である一方、一定の危険性をはらんでいる話題な感じがします。
 社会学的な見地のある方が、根拠に基づいて論理的な話を展開するのは有意義と思いますが、ここからインスピレーションを得た小説を書いてみたりするのは、いいのかなあ、弊害が大きいのかなあなどと思案されます。

 

パラダイス学院留学生委員長アリス(60-01)

【第1章】 アリス・バイオテック
 僕は福島健、今年、中学を卒業した。僕と親友の相馬隼人は、後にパラダイス学院と呼ぶことになる帝都電力工業技術研究所付属福島第一高等学院の入学式に臨んでいた。学院と呼んでいるものの、大半の意味合いは普通科の高等学校である。一学年8クラス、1クラス36名のその高校はきわめて明確な学力基準でクラス編成を行い、学籍番号も一年次は入学試験、二年次以降は進級試験の点数順に決められている。僕は八組35番、隼人は八組36番である。つまり、学年最下位である。それでも僕と隼人は、もともとこんなハイレベルな高校に入れると思ってもいなかったため、逆に誇らしい気持ちだった。
 この学院の特徴として、一組のトップ9名は例年、他国から特別に招待された留学生で構成されている。なお、トップ9名が留学生に固定されている(できている)のにはからくりがあったのだが、この説明はここでは省略したい。
 今年の一組1番は、アメリカからの留学生、アリス・バイオテックである。入学式で代表式辞を独特のイントネーションがあるものの、流暢な日本語で読んだ彼女は典型的な才色兼備の美少女で、華奢な身体にブロンズの髪、青い瞳を持ち、おまけに実家はアメリカの製薬会社とのことで金まで持っている。一見すると、冷たい氷の美女といった感じもしないわけではない。多くの生徒は驚嘆と羨望の眼差しでその式辞を読む姿を見ていたが、鼻の下を伸ばした男子がいたかどうか、マスクのせいではっきりとしなかった。ただ、あまりにも凡人離れしたその風貌からどちらかと言えば高嶺の花で男子の人気の的の女子というような位置付けにはならなかったようだ。一般的には、、、

 入学式の晩、寮の自室に戻り、夕食後のフリータイムにゆったりしていた隼人は(ちなみに寮の部屋も男女別学籍順に割り当てられ、二組以下は二人部屋のため僕と隼人はルームメイトでもある)早速、持ち前のエロトークを始めた。
「おい、健。あのアリスっての、スゲー美人だな、―P―、―P―て、くれないかな」
 多くの人は心の中に性的な衝動を隠し持っているのだろうが、隼人は、それを隠そうとしない。
「あいかわらずだな」
「いや君は、そう思わないのかね。まあ、―P―てもらうのは、無理にしても、何かお近づきになる方法はないかなぁ」
「お近づきになりたいの?」
「そりゃそうだろ、あんなの」
「そりゃ話が早い」
「へ?」
 僕は滅多なことでは冗談も言わないタイプの人間であることを隼人は十分理解している。
「なんだよ、お近づきになる方法を知っているとでもいうのか?」
「ああ。それにアリスは、一応、俺のガールフレンド、ということらしい」
「・・・・・」
「おい。健。おまえ、入学早々頭おかしくなったのか?大丈夫か?まあそうだ、俺たち今ここにいること自体、奇跡みたいなものだからな。滅多に冗談をいうやつではないと思っていたが、そんなことを言いたくなる気持ちもわからなくもないぞ」
 ちなみに僕の名前は健と書いて「けん」と読む。ここまでは、特に変わった名前ではないが、姓は福島である。つまり、ふくしまけんである。親が洒落でつけたとしか思えない。実際、一度確認したことがあるが、やはりそういうことであった。実の子の名前を洒落でつけるなんてふざけた親だ。いや、全国の福島健さん、ごめんなさい。
「まあ、俄かに信じられないのはわかるが、そういう自分自身、夢か現実か信じられない気持ちなんだ」
「夢落ちってやつか、新年度早々、それも悪くないな。では夢の続きを聞かせてもらおうか」
「実は、・・・」
 こういっての僕は、ここ一週間程の間に起こったことを隼人に話始めた。一週間程といっても、アリスとのかかわりは2回だけのことで、あわせても30分に満たない時間にすぎない。

 

 

パラダイス学院留学生委員長アリス(60-00)

 この小説は、2022年(令和4年)頃、初めて長編にチャレンジしてみたものです。

 続編も含めて大きな物語を書きたいという気持ちが先走り、設定など結果的に使わなかった部分にこだわった割にストーリー展開がいまいち面白くないという欠点に、後で読み返して気が付いたものです。

 断片的に面白そうな部分はあるかもしれませんので、雰囲気が気に入った方は読んでみていただければ幸いです。

 また311をモチーフにしていますが、いろいろと行き届いていない点があるなと読み返す度に思います。すみません。