月ノ下 狸櫻 のブログ

爽やかで前向きな気持ちになれる話が好き

日米核密約

 核兵器を搭載した米軍艦船・軍用機の日本への寄港や着陸を日米間の事前協議なしで認める核密約が1959年、秘密交渉を経て成立する新たな経緯が16日、米公文書から判明した。

 事の是非や、このことそのものへの考えの深掘りについては、他へ譲ることとするが、様々な考えを想起させる話であると思います。
 私は、歴史認識やそれをベースにした政治的なかけひき、あるいは陰謀論フェイクニュースへの対応と言ったあたりを考えさせられました。
 アラフィフの私にとっては、教科書で習ったのは非核三原則という表面的なところに留まっています。今でこそ、歴史や政治史にも興味があるので少しは調べてみたりしていますが、学校を卒業後にそういった観点を持っていなければ、認識はそこで止まっているかもしれません。
 「日米核密約」だけでも、ネットの記事はもちろん、出版されている書籍も多数あり、調べようとすれば、いくらでも調べることができるかもしれません。
 一方で、真実にはなかなか行きつきにくい。それは文字通り「密約」であったからと言うことが第一にありますが、さらにそこに政治的な見方や陰謀論などまで織り交じってくれば、何が真実なのかわかりにくい話であると思います。
 だからこそ、多くの人の話題に挙がり、その言動はその人の立ち位置やものの見方そのものを表している場合も少なくないように思います。
 そういう意味で興味深い話題である一方、一定の危険性をはらんでいる話題な感じがします。
 社会学的な見地のある方が、根拠に基づいて論理的な話を展開するのは有意義と思いますが、ここからインスピレーションを得た小説を書いてみたりするのは、いいのかなあ、弊害が大きいのかなあなどと思案されます。